『ボジョレー・ヌーヴォー 2016』がいよいよ解禁致しました。
当店でも数ヶ月前から予約を入れ、厳選した2種類のボトルをご提供させていただきます。
こちらでは1本ずつご紹介させていただきます。
【フィリップ・パカレ ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール 2016】
産地 : フランス/ボジョレー地区
葡萄品種 : ガメイ種
偉大なる叔父が努力を注いだこのボジョレーの土地をリスペクトしながら、パカレ流のヌーヴォーへと仕上げて行きます。彼の他のワインと同様に自然酵母のみで発酵。醸造中にはSO2は加えず、必要に応じて瓶詰め前に極少量のみ添加。ガメイ種は本来エレガントで気品のある品種と考えるパカレのヌーヴォーはフェミニンで透き通る様な飲み口を持ちます。また長熟のポテンシャルもあり、熟成後も楽しみです。
フィリップ・パカレ [Philippe Pacalet]
今やブルゴーニュの生産者として筆頭に名前が挙がる生産者となったフィリップ・パカレ。ボジョレー出身で、代々続く栽培・醸造家の家系で育ちました。自然派ワインの父故マルセル・ラピエールを叔父にもつ家系であるという事は、あまりにも有名です。子供の頃からワインの傍らで育った彼にとって、「ワインの世界に生きる」という事は当然でしたが、今の彼の成功には様々な出会いが関係しています。
ブルゴーニュ・ディジョン大学で、醸造学を学んでいた時に叔父ラピエールの紹介で、ボジョレーの醸造家であり高名な醸造科学者であるジュール・ショーヴェと知り合います。化学物質を使わない自然なワイン造りを行っていたショーヴェ氏のもと大学で「自然栽培と酵母」「土壌と酵母」についての研究を深めていきます。
大学卒業後は、ビオロジック農法団体「ナチュール・プログレ」で2年程務めた後に、ドメーヌ・プリューレ・ロックの醸造及び販売責任者となり2001年までの間10年に渡って働きます。この間にロックのワインの評価は世界的に高まり、それと共にパカレの名声も上がっていきました。その後は自身のドメーヌを立ち上げ、2001年が初ヴィンテージ。
自らの畑を持たず全て賃貸契約畑でワインを仕上げますが、畑の台木選びから醸造まで徹底的したこだわりを持っています。土中のミネラル分がテロワールとしてワインに表現されるとして、収穫した葡萄はテロワールを表現する為に要となる天然酵母を使用。醸造中にはSO2を加えず、必要最低限のみの人的介入でワイン造りを行っています。
科学者ジュール・ショヴェに師事し、ワイン造りにおける全ての過程は科学的根拠に基づいて説明出来るとする、理論派ヴァン・ナチュール醸造家です。
【ルイ・テット ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2016 キュヴェ・サントネール】
産地 : フランス/ボジョレー地区
葡萄品種 : ガメイ種
樹齢100年以上のガメイから造られる特別な1本。 僅か3.3ヘクタールの畑にある樹齢100年以上の葡萄のみを使用した特別なヌーヴォー。畑は、標高370mに位置する西向きの斜面にあります。驚くべき事に、1本の樹に2房しか実を付けないため、他の葡萄ではだせない凝縮感と味わいの深さがあります。
以上、今年の葡萄の収穫を祝いながら話の種に飲んでみてください。