※当ブログ経由での店舗さま用の配布は終了させていただきました。
皆さまお元気ですか?Bar Sekireiの店主です。
前回のブログは本年6月2日からの営業再開についての告知でしたが、あれからまたいろいろありましたね・・・^^; 再開したのはいいものの、それから都内のコロナ感染者数は増え続け、その大きな原因のひとつとして『夜の街』というキーワードが取り沙汰されるようになりました。
『夜の街』って考えてみればすごい広い定義ですよね・・・。 訳の分からないうちに当店も夜の街に住うお店のひとつとして、シャンパンのボトルを回し飲みするようなお店と一緒くたに扱われ、8月3日からの短縮営業を要請される立場となってしまいました。
短縮営業要請の期間は当初8月3日から8月31日まで、1ヶ月なんとか耐え抜こうと9月1日になるのをただただ指折り数えて待っておりました。 そうしたらなんと終わり近くになってさらなる期間延長要請(9月15日まで)が・・・。あの時の落胆といったらもう言葉には言い表せませんでしたね。。。
まだね、手厚い給付金のもとに2ヶ月休業しなさいと言われた方が気持ち的には割り切れるし比較的ラクだったんですよ。 気分転換もできましたしね。
けど営業時間の短縮要請、あれは本当にバー にとってはいけません。バーはおおよそ1軒目に行くお店じゃないのです。食事後またははしご酒してもらってようやく寄ってもらえるお店なんです。 せっかく来ていただいても「22時で閉店です」と言って帰さなきゃいけないのは本当に辛い。 『ピンポイントなバー 殺し』と言ってもいいんじゃないでしょうか。 お客さまだって多くのバーが22時に閉店するのは知っていますから、中途半端な時間だったら1軒目の飲みか食事で済ませてしまうはずです。 挙句の果てに飲み足りないグループさんが居ても22時以降はお店がなかなか見つからないものだからコンビニの前で缶を開けて宴会する始末・・・。それを横目に見ながら帰宅する私・・・。 今回のはかなり精神的にきてしまいましたね。 お店は開けてても来店はほとんどなく、そしてそのまま早仕舞い。。。心を折りにきてるとしか思えませんでした。
要請無視してやればよかったじゃないか、というご意見もあることでしょう。 ですが、「当店のエリア」では守るしか選択肢がなかったのです。 細かいことは長文になるので書きませんが、おそらく当店が飲食店の多い繁華街の街であったら守らない選択肢もあったと思います。まぁ、とにかく察していただけますと幸いです。。。
で、ようやくその辛かった営業時間短縮も終わりを迎えたわけですが・・・。 正直、すぐに客足が戻るとは到底思えません。 しばらくは時間短縮と同じ状態が続くことでしょう。 バー の経営者にとってもまだまだ辛い時期は続きそうです。
さて、暗い話題を言うのはこのぐらいにしておきまして・・・。
こんな時に何か明るい話題を提供できないかずっと思っていたのですが、このたび私の呼びかけに応じてくださった漫画家の先生のおかげでひとつ素敵な作品をご紹介できることになりました。
当店と親交のある、『バーテンダー à Paris』,『バーテンダー à Tokyo』,『バーテンダー6stp』の漫画家、加治佐 修先生が苦境に立たされているバーを応援する気持ちを込めてイラストを特別に描き下ろしてくださいました。 その作品がこちらになります。
加治佐修先生描き下ろし、原作者城アラキ先生と加治佐先生のサインが入った色紙
前述のバーを題材とした作品を代表作に持つ加治佐先生にとって現在のバー の窮状にはとてもご心配をされていたそうです。 ちょうどそのタイミングで当店が何かバーを元気づけられるようなイラストを描いていただけないかとお願いしたところ快く承諾していただきました。 そして、版権元の集英社グランドジャンプ編集部さまのご了解も得て今回のイラストを描いていただけることになりました。
また、加治佐先生がグランドジャンプ編集部さまの了解をいただく過程で原作者である城アラキ先生の耳に留まり、なんと加治佐先生に加え城先生のサインも特別に添えていただくこととなりました。これはさらに大変貴重な作品となりました。 この場を借りまして加治佐先生、城先生、そして集英社グランドジャンプ編集部さまに厚く御礼を申し上げます。 本当にありがとうございました。
イラストの説明になりますが、加治佐先生のバーテンダー3部作に登場する主要なバーテンダーたちが描かれています。 これだけの人物をひとりひとり丁寧に描くということはたいへん時間と労力の要る作業でございますので、加治佐先生の熱意が伝わってまいります。 バーテンダーたちは力強い眼差しで真っ直ぐに前を向き、困難があろうとも立ち向かっていく強い意志が感じられます。 そして何よりも印象的なのはキャラクターの1人が疫病除けの妖怪「アマビエ」の人形を掲げているところです。 この妖怪の絵を飾ると疫病除けになるというアマビエ、まさにコロナウイルス感染症拡大阻止への願いを込めた作品となっております。 加治佐先生いわく、「言葉は何書いても陳腐になりそうだったのでキャラたちの表情とアマビエで表現させてもらいました。」とのことでした。
このイラストは当店のためだけに描かれたものではなく、苦境の中で必死に頑張っているバー業界に向けて描かれた作品です。 ですので、少しでも多くのバーに携わっている方々、お店を応援してくださっているお客さまに知っていただきたい思いでこのブログでご紹介させていただきました。さらに、できればこの作品をご希望のバー店舗さまにお届けできたらと思い、原画を当店でお預かりし高詳細印刷にて複製を行いました。 利益を取っては意味がありませんので印刷代金や発送経費のみの非営利でこの複製イラストを配布させていただきたいと思います。 とりあえず配布の対象は「バー店舗さまのみ」とさせてください。 対象となるバーの範囲は特に設けません。必要な店舗さまにはお届けしたいと思います。 個人さまへの配布につきましては後日検討させていただきます。
ご希望のバー店舗さまがございましたらこのwebサイトのお問い合わせフォームにて【題名】を「色紙希望」とし、【メッセージ本文】に「必要枚数(5枚まで可)」「送付先郵便番号」「送付先住所」「ご連絡先電話番号」「店舗名」「ご担当者さま氏名」を明記の上送信してください。折り返し費用や振込先などのご連絡を差し上げます。 バー の営業と並行しての作業ですので、多少の返信の遅れや発送の遅れがあるかと思いますが素人作業ゆえ何卒ご容赦ください。 また、ご注文はTwitterのDMでも受け付けさせていただきます。
(9月26日追記)通販サイト“BOOTH”にて原価販売中!
当初は店舗さま向けに配布しておりましたがご要望が多かったので、個人さま向けの原価販売をBOOTH にて開始させていただきます。ご贔屓のバーへのプレゼントにいかがですか^ ^ 販売サイトは→こちら
この作品には加治佐先生と城先生のバー の復活とこれからの繁栄を願う気持ちが強く込められていると思います。 ぜひこの作品をひとつでも多くのお店に飾っていただき、少しでもバーテンダーの方々の心の支えになってくれれば企画した者としてこんなに嬉しいことはございません。 実は銀座の一部のバーでは既に色紙を飾っていただいております。皆さまが御贔屓にしておられるバーにもそのうちこのイラストが飾られるかもしれませんね^^
止まない雨はありません。そして街にバーの灯が消えていいわけがありません。 バーには文化があり、バー,またはバーテンダーにしか果たせない役割が必ずあります。 どんなに人々の生活様式が変わろうともお酒を嗜む人たちはきっとバーに戻ってくると私は信じています。 その日がそう遠くない日に来ることを只々信じて・・・。 私も下を向かず前を向いて歩いていきたいと思います。
加治佐 修先生新作『スリースター』サイコミにて無料連載中!
加治佐先生の新作卓球漫画『スリースター』がサイコミにて連載中!なんと無料です。リンクはこちら ぜひ読んでみてください! 加治佐先生Twitterアカウント: @kajisaosamu